もうすぐクリスマス。この時期になると、私はサンタさんの正体に気が付いてしまったことを思い出します。
私がまだサンタさんを信じていた頃、クリスマスイブの夜になると、遠いところから来て大変だから!と言って、ジュースとケーキを机の上におき、サンタさん毎年ありがとうと書いたメモを添えていました。そしてあるクリスマスの日、空になったグラスとお皿の横のメモ用紙に、「こちらこそいつもありがとう」と返事が書いてあったのです。その返事の字がこれまた汚い。とんでもなく汚い。まるでミミズがのたくったような字とはこのことだ、というような字でした。返事を書いてくれたのは嬉しいけど、サンタさんって字上手じゃないんだ、と勝手ですが少し意外に思いました。
それから暫くして、夜父に宿題を見てもらっていた日のこと。父が書いた字が、あのサンタさんの字にそっくりなんです。というより、サンタさんの字そのものだったんです。その時、クラスで何人かの男の子たちがサンタさんって親なんだぜ!と言っていたことを思い出しました。それまではサンタさんからはちゃんと毎年手紙も来るし、サンタさんが親なんて嘘だと思っていたのですが、何だかすっとその誤解がとけました。ああ、サンタさんはお父さんだったのか…と。
甘い物が大の苦手だった父、そういえばケーキを準備するというと、サンタさんは忙しいからケーキはいらないんじゃないかな…と毎年言っていました。でも毎年律儀にケーキを食べている。今考えても、クリスマスは母が私を早く寝かしつけるために一緒に寝ていたので、ケーキを食べたのは父だと思います。何となく父の優しさを垣間見たような気がしました。
こんな私のくだらないサンタさんのエピソードですが、皆様は、何かサンタさんとのエピソードなどありますか?
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