長く付き合えば嫌な面が顕になるのが常。
そんなもんだ、致し方ない。

相手に対するイメージは、自分が勝手に作り上げたことなのです。

恋慕、尊敬の念は特に。

自分自身が、相手の真実の姿を示す情報に目を瞑っていた状態から、

漸く現実に戻ると、変わってしまったとか思うのでしょうね。

完全な人間なんていませんからね。

賢くなれば、そんな体験もなくなっていきますよ。

中学生の時、憧れの先生の鼻毛が出ていて、真面目に話している顔を見たとき。
ショックでした。（アラフォーの今ならお笑いなんですけど、当時の私は泣きそうなほどショックでした。）走って、その場を立ち去りました。
「おい、どうしたー」と先生が遠くで言っているのが聞こえましたが、もう私には振り向くことすらできませんでした。

そして、やっぱり中学生の時、初めて付き合った一つ上の先輩との初デートの時、急に先輩が男に感じて（感じる様なことがあり）やっぱり耐えられなくて、すぐ別れました。付き合った期間が三日ほどだったので「付き合った男性のカウント」に入れていいもんかどうか？（手も繋いでないしね、ノーカウントかなぁ）

あのころ私はウブだった・・・・うふふ。

昔、昔、社内に、付き合っている男性がいました。
結果、振られたのですが、次に社内で会った時、挨拶したら無視されました（笑）。
おいおい、社会人なら挨拶しろよ！
ちっちゃい男に惚れた自分が情けない。。。

その反対の人の方が少ないですよ。

人って多かれ少なかれ、良い人を演じてるから。
慣れないうちは、こちらに合わせてくれてる事もあるし。

私もそうかも知れないから、偉そうには言えないけどね。

20歳ぐらいの時にバイト先で出会った彼がいました。
見た目はとても地味で、服装も今思えばかなりダサい……そんな感じの人でしたが、周りの人に対する気遣いや優しさ、そしていつも笑顔な所に惹かれて片想いしていました。

２年後に思いきって告白しましたが、「妹のようにしか見えない」との理由でふられました。

しかしお互いバイトは辞めなかったので毎週末顔を合わせていたのですが、なぜか以前にも増して私に声をかけてくるようになった彼。
会話が増えるにつれ、彼の悪い所が見えてくるようになりました。
私の顔を見ると「なんか楽しいことないの？バイト仲間でBBQやろうよ～」「なんか楽しいこと企画してよ～」としつこく言うようになり、自分は企画するのが面倒だけど、とにかく何か楽しませてよ！という面倒なタイプだったと分かりました。

あまりのしつこくに幻滅した頃、まさかの彼から逆告白されました！
もちろんお断りしましたけどね。

ああ、こんな人だったのかという失望は何回も味わいました。
いつの頃からか、勝手な思い込みはその人に失礼というように思えるようになりました。

可愛くて優しい理想の彼女だったのに。
俺に見られてるとも気づかず、夢中になってホジホジ。
とんでもない女にだまされるところだった。。

共同研究していた大学教授、研究室の学生が、次々と精神を病んでいく。ある日、私に、大学教授のもっとも重要な仕事は何だと思います？と謎をかけてきた。彼の答えは、能力の低い学生の精神を破壊して、学会や産業界に出られないように徹底的に潰すこと、でした。
ヤバい、と思いましたが、共同研究を切るまで大変でした。


もう一人は、昔の上司です。金曜に母親が倒れ、危篤になりました。連絡を受け、駆けつける許可をもらいました。その時、

今晩中に死ぬといいね。そうしたら、土曜にお通夜、日曜葬式にするように。月曜からフルに仕事してもらうからそのつもりで。

唖然。母が亡くなったら、クビを覚悟に上層部に直訴するつもりでしたが、幸い、持ち直しました。

時は経ち、私の方が彼よりはるかに立場が上になりました。彼は、私がなせ彼を徹底的に干し上げているか、理解していないと思います。説明する気も方針を変える気もありません。

大学時代、27歳の講師の方の講義が解りやすく凄く面白かったので尊敬していました。
美大だったのでアトリエで色々お話を伺ったり憧れていました。
ある日、たまたま二人きりでアトリエにいた時その講師が「ボク婚約中なんだよね。教え子と色々噂が立つのはマズイからあまり話しかけてこないでね。でも結婚して２ヶ月位したら落ち着くからそれから食事でも行こうか」と言ったのです。
一瞬「は？？」と思ったのですが、すぐ怒りが湧いて来て「ジョーダンキツイわぁセンセ」とわざとハスッパに返し、その後かなり傷付いて落ち込んでしまったのでした。超が付く位幻滅しました。
もう30年も昔の話ですが、私も甘く見られたもんだ、と未だに思い出します。