現在40歳代の私が小学生のころ日曜日の午前中に小学校の体育館で剣道を通じた健全な子供の育成を目的とする剣道教室が実施されていました。
当時この剣道教室の先生を私の母親の友人の方のご主人がされていたこともあり、礼儀作法と運動習慣の両方が身に着くということでお誘いいただきました。
私は剣道着に興味があったので喜んで参加することに決めましたが剣道を始めるにあたって両親から言われたのは「最初1年間は体操服。1年間続けられたら剣道着を買ってあげる(→事前に先生の了解済)」といわれました。
最初は体操服・ブルマ・裸足で剣道の稽古に参加するのが恥ずかしくてかなり自信なさげに稽古していました。
すると3か月ぐらいたったころ稽古が終わってから先生から言われました。
「自信なさそうに稽古しているのはもったいない。それにみんなが休みたい遊びたい日曜日に毎週欠かさずに体操服を着て剣道の稽古をしているあなたは素晴らしいよ。なにも恥ずかしがることはない。剣道の稽古をしている自分の姿を自慢するつもりで堂々と稽古しよう。そして剣道は大きい元気な声が大切。」
私は1対1で正座してお話を聞いていましたが先生の気持ちがとてもうれしかったですね。
(先生はとても指導熱心でしたが怒鳴る・暴力をふるうということは絶対にされませんでした)
次から先生の言葉を胸に大きな声で元気良く稽古するように心がけました。
当初冬場の体育館で裸足で稽古するのは想像以上につらかったですが(=「剣道着は1年続いてから」がわかりました)事前に体育館でランニングをしたりして慣らしました。
そして1年続けて憧れの剣道着を着て初めて稽古に参加したとき先生はとても喜んで下さいました。
残念ながら先生は数年前に亡くなられましたが剣道教室で先生からご教授頂いたこと・経験させていただいたことは私の財産です。
この場をお借りして改めて御礼申し上げます。
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