結婚生活19年、闘病生活14年、高校生の娘が2人います。
昨年初めに妻が亡くなりました。
長い闘病生活、余命宣告もされていたので妻は終活を完璧にし旅立ちました。
生まれてから母との時間のほとんどを病室で過ごした娘たち、一時はかなり塞ぎ込んでいましたが徐々に元気を取り戻しています。
妻が終活の中で力を入れていたのは娘たちに自分のレシピを伝えることです。
惚気になってしまいますが、
「パパを捕まえられたのは料理のおかげ!だからあなた達も好きな人に美味しい料理を作れるようになってね」
妻が口癖のように娘達に言っていました。
交際時から沢山の料理を作ってくれた妻、本当に美味しかったです。
闘病が始まってからはたまの帰宅時しか作れませんでしたがやはりとても美味しく、娘たちも妻の作る料理が大好きでした。
その中でも1番人気は餃子。
外で食べるどの餃子よりも美味しくて最高でした。
沢山のレシピをイラスト付きで娘たちに残した妻ですが、餃子だけは教えないと譲らず。
「全部教えてしまったら、あーあいつの料理たべたいなぁって思わなくなっちゃうでしょう。餃子だけは教えてあげない。食べたくなったら私を思い出してね。」と笑いながら話していたのを思い出します。
今年に入ってからお義母さんまで巻き込んで、隠し味はあれかもしれない、焼き方が違うのかもと餃子作りにハマっています。
作りながら妻の思い出を話す時間が何よりの癒しです。
餃子を作ろう!というと最近はあまり私にかまってくれない娘たちが「またー」と言いながら手伝ってくれます。
餃子を包みながら娘たちとじっくり会話ができる大切な時間です。
妻は今の状況まで見通していたんだろうか。
私が娘たちと会話が出来るように、家族が集まる時間が出来るようにしてくれたのかもしれません。
でもやはり、妻の作ったあの餃子が食べたいなぁと思わずにはいられません。
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