結婚して子どもができ、専業主婦になった35年前。
その時代は疑問もなく仕事を辞めたが
まもなく気が付いた。
夫が薄給、ガーーーン。
大企業にいた私は薄給のイメージが沸いてなかった、バカバカ。
それからが生まれて初めての貧乏暮らし。
お金の無い辛さ、惨めさは何とも切ないものでした。
欲しい物が買えない、食べたい物が食べられない。
私は独り戦火の中、耐え難きを耐え、忍び難きを忍び
内職も子連れのパートもやりました。
「あーあ、あと3万欲しい」、何度思ったことか。
幸い夫は貧乏暮らしに慣れていたようで少ないお小遣いに文句も言わず
趣味も持たず、ギャンブルもせず
家事をよくやってくれました。
その後、子ども達にお金が掛からなくなって僅かに余裕が出てくると
あの時の自分に月3万円の仕送りをしてあげたいと思うようになりました。
3万円の服を買えるようになった自分は
3万円欲しかったあの時の自分の頑張りのお陰です。
そして今、60歳を過ぎて体のアチコチに色々な負担が出てきたり
職場の人との面倒さからパートを辞めようかと考えた時
やっぱりあの時の自分が可哀そうで
稼ぐことを辞められません。
ろくに寝ずに内職をして子育てをしていたあの頃のパワーは
いったいどこから来たのだろう。
3万円あげるから好きなものを食べて欲しい。
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