さっき友人が帰って行きました。今日の訪問の目的は最初から「愚痴を聞いてもらうこと」だったのだそうで、内容はお決まりのご主人への不平不満でした。彼女ももう結婚して二十五年、ご主人への愛情などはもうあまりないようですが、離婚だとか別居だとか言う考えは一切ないようです。
家へ上がった時はとても暗い表情でしたが、帰る時は晴ればれとした顔で、帰りにスーパーに立ち寄って今夜のお菜の材料を買うのだそうです。これでまた二、三カ月は上手くやって行くんだろうと思います。
正直なところ彼女のことがちょっと羨ましいです。と言うのは私自身愚痴を言わないからです。言わない、と言うよりは言っても何にもならない事がわかっている、と言った方が良いかもしれません。若い頃ちょっとした問題があって、友達に愚痴のような事を言ったのですが、その後問題は少しも解決していない事に気付いて更に落ち込みました。それ以来愚痴は決して言いませんし、言いたいとも思わないです。
皮肉なことに私はいわゆる「聞き上手」だと思われているようで彼女だけでなく他にも愚痴を聞いてと言う人たちがいます。私はヒマな身の上だし、第一こんな簡単な事で友達の気が楽になるのならと思うので聞く事自体はそれほど気になりません。
ただただ彼女たちの事が羨ましいです。
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