保険会社がわざわざ相続人を探して連絡することはあまりないと思います。

でも、誰かが亡くなり、身内などの相続人が見当たらなければ、自治体などが相続人を探したりしませんかね。

そうでなければ、火葬はしても遺骨を誰に渡せば良いのかわからないし、未払いの請求書もあるだろうし。深くは探さなくても、戸籍や住民票の書類上で分かる範囲は調べると思いますが。

戸籍で相続人が判明しても、住所がわからなければ、それ以上探さないかもしれません。

住所がわかれば、相続人に連絡がいくので、相続人に相続する気があれば、家屋や書類などを調べて、「保険金が下りる」とわかるのではないでしょうか。

私も高齢の父が亡くなったときに、生命保険を掛けているとは思いませんでしたが、年に１回は保険会社から契約者あてに書面が届くので、それで保険を掛けていると知った次第です。

保険会社に電話したら、「何年前にお亡くなりになりましたか？」と聞かれましたので、保険を掛けていたことを何年も後に知って保険会社に連絡する人も多いようです。

ちなみに、サスペンスドラマで「隠し子」が「保険金目当ての犯人」だとしたら、その「隠し子」は生命保険の受取人が空白になっているか（または死亡していて）、他の相続人もおらず「自分だけが相続できる」ことを（何らかの理由で）知っているから犯行を行うわけです。

だから、事件が落ち着いた後で、堂々と保険金を請求するはずです。

保険屋さんは死亡の事実を知るすべはありません。
銀行口座も名義人が亡くなれば凍結されますが、
死亡届が銀行に回るのではなく、新聞の訃報欄などで把握します。
保険会社はそれもしません。

わかるとすれば掛け金の引き落としができなくなって、督促したら
本人は亡くなっていたみたいなことでしょうね。
保険が掛けられていたことを知らずに受け取れない保険ってあるんです。

大災害などで家族全員が亡くなるということがあると
夫の死亡保険の受取人が妻だったけれど、妻も死亡している。
保険証券は地震で潰れた家の中のため、がれきと共に処分された。
というときの受取人は両親だったり兄弟姉妹だったりになるわけですが
彼らはどんな保険を掛けていたかなんて知らないので、そのまま放置という保険はあり
阪神大震災の死亡保険で受取人がいない（わからない）保険も沢山あるそうです。

昔の保険は受取人が法定相続人としか書いていない物や
赤の他人であったとしても契約できました。
でも、今はある程度近しい親族などでしか受取人を指定できなくなりました。
甥姪でも受取人にできないという保険会社もあります。

故人に相続人がいれば、人情としてその方が相続財産を徹底的に調査するでしょう。
故人の通帳が出てくれば、掛け金の自動引き落とし記録はつかめるでしょう。
故人の口座が凍結された場合、故人の戸籍を調べないと金融機関は凍結解除に応じてくれないはず。隠し子と言えども、認知手続きされていれば戸籍に反映されるのでは。

一方相続人の不存在の場合は民法第951条から同法第959条までに、具体的な手続きが規定されております。
故人の財産は法人化され、その財産の管理人が選任されます。管理人が様々な手続きを行ったのち、清算処分されない財産は最終的に国庫の帰属となります。

簡単で単純な事ですよ。

多額の保険金か掛けられているイコール、毎月高額の掛け金が保険会社に入る
けど、何らかの事情で(死亡し預貯金凍結などで)その掛け金が引き落とせ無いとなれば
保険会社は本人確認を取る為に動きますよね。
(決して、保険金を支払いましょうか？では無く、毎月の掛け金が入ってませんよ的に)

そして何らかの変死を遂げた事件の場合、相続人から連絡が入れば、警察より先に
保険会社の方が調査に入り、不信であれば保険会社から警察へ通報する場合が殆どです。
(ぶっちゃっけ高額の保険金を支払いたく無いから)
けど警察が事件性無しとし、後に事件で知らずに支払った場合、保険会社の信用はガタ落ち

保険会社がケチなのでは無く、大抵高額の保険金に加入しているのは個人単体では無く
企業が多いのが現状、勿論例外はありますが、保険金詐欺や殺人で早々保険会社は
騙される事はありません。

ですので、サスペンスや推理小説の「保険金の謎」は大抵、保険会社か警察が調査するために
容疑者なり受取人(無実でも犯人でも)が、知ると言う設定で話は進んで行ってると思います。
けど実際、双方共に調査段階では「保険金受け取り額」は絶対に言いません！

警察官が容疑者に「お前がやったんだろ！3億円もの保険金を掛けてな」これは絶対に無いと……

家族が亡くなった時、こちらから生命保険会社に電話しました。
そのあと、別の会社のものにも加入していることが分かり、そちらにも連絡を。
あのね、人が亡くなると自動的に生命保険会社に連絡が行くわけがないと思いませんか？

今は離れて暮らす子供たちにも、私の掛けている保険関係の契約書などの置き場所は教えています。
ちなみに入院保険や傷害保険なども自己申請ですよ。
役所の各サ－ビスを受ける時も自己申請。
ボ－っとしていては損をします。

払込満了契約であれば年一回のお知らせが宛先不明で戻ってきたとか、
保険料払込中であれば振替不能になるので契約者に連絡を取ります。
自宅を訪問したり、住民票を取ったりします。
実際自宅訪問したら孤独死を発見したケースもありました。
受取人を探す専門チームもあるそうです。
私の母に以前保険会社から問い合わせがありました。
こういう親戚がいますか？みたいに聞かれたそうです。
外交員さんの情報ネットワークで、あの人がもしかしたら相続人かもしれない、という報告から調査が入ったそうです。
東日本大震災の時は相続人も亡くなっているケースが多く受取人探しが難航したそうです。

私はそういうドラマは見ないので具体的な内容は分からないのですが、
今は死亡保険金の上限もありますし、受取人規定も厳しいので保険金殺人も聞かなくなりましたよね。