誰かの役に立ったり、子供達に喜んでもらいたくて教える仕事を始めて3年余、様々な年齢層にレッスンをさせて頂きましたが、そもそも人前に立つことが向いてませんでした。教案を作るのと知識のアップデートだけは苦になりませんが、現場は重苦しいことばかりで、レッスンの前々日から気を張って翌日はグッタリ、それでも全員に喜んでもらえるなら張り合いもありますが、注意点や要望を出されると本気で傷ついてしまい、受け止めて改善する気力が湧きません。たった一人の少年の「先生替えて欲しい」という陰口が、生徒全員を代表する声に聞こえてしまい、以来、仕事と向き合えなくなりました。親子共に人一倍手がかかり、自分なりに試行錯誤してきた生徒さんだったので、自分は何をやってきたのかと心底失望しました。
先日も、どうして◯◯先生じゃないの?と言う初対面の三歳のお子さんに耐えられず、さっさとその講師の異動先に回し、先輩から注意されました。生徒さんのご要望なのでと押し切りましたが、ストレスを与えておいてお金を払って通い続けて下さいとは言う勇気は、私にはありません。小さな子供の言うことでしょとか、陰口に便乗しない他の生徒のことを考えて、と言われても、子供だからこそ正直なわけで、便乗しない他の子達には巻き込んだことが申し訳なく、余計にいたたまれません。
思えば、最初から存在自体が受け入れられていなかったのかもしれません。ついてきてくれた生徒さん達にしても「弥生先生のことも好き」とよく言われました。「も」って、しょせん誰かの代理でしかないんですよね。これまで貴重な時間を私と過ごしてくれた生徒さん達には感謝しかありませんが、もう、本当に続けられません。選ばれないことも辛いですが、選ばれてもいないのにあてがわれることの方が耐えられません。無責任な辞め方と言われても仕方ないですが、顧客のためにできる、最後の精一杯のつもりです。
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