母は数年前に癌の手術をしました。
その時に義母は「（手術の際には）妹さんが行かれたの？」と言い、「私も付き添いました」と言うと、一瞬沈黙した後「（実家と同市内在住の）妹さんが近くにいて安心ね」と言いました。
義父母もその前に手術をしたことがありましたが、その時には義姉と私が付き添いました。

昨年春に母が入院をした時に余命半年くらいと言われ、
それからちょうど半年経過した秋以降から、毎月母の病状を確認する電話が掛かるようになりました。

今年春に再入院すると病室にいるのを知りつつ「入院されたと聞いて」と電話があり、自身の兄弟が同じ病で亡くなった時の話など聞きたくもない自分本位の内容を話されました。
夫に「母の状態が良くないし私も疲弊していて、お義母さんからの電話は今は精神的にとても辛く感じるのでやめて欲しい」と伝えてもらいましたが、その翌月も変わらず。

そして母は亡くなりました。
私が母の看病することを義母が快く思っていないだろうことを理解していて、申し訳ないと最後まで言っていました。
病気の母にそんなことを思わせる自分が、本当に情けなくて悲しくて申し訳ない気持ちでした。

お返事をくださった皆さま、ありがとうございました。
「言いがかりをつけるのはよくない」「悪く捉えないで」「良い方に解釈を」というご意見が多いことを受け止めました。
また私の心情に寄り添い掛けてくださった言葉も心に沁みました。

私が「面倒をみてあげた」という言葉に引っ掛かる理由の1つには、
母が手術をした後に「息子が結婚する時にラベンダーが良いなぁと思ったところは、（私の）お母さんがお姑さんの面倒をきちんとみてあげた人だというところ」と言われたことにもあると思います。
義父母の面倒をみるのを当然と期待している一方、私や私の両親への思いやりはあまり感じることがありませんでした。
帰省は欠かさず家事も積極的にこなし、義母の意に添うように過ごしてきました。
ずっと良い関係でいたかったし、何かあった時にはできる限り力になりたいと思える間柄を望んでいました。
でもさりげなく心を傷つけることを悪気がないように言う義母です。
何年もの幾重もの小さな積み重ねが、母の病気や死に面してついにプツリと切れてしまいました。

母に関しては「やはり面倒をみてあげた」とは思ってないです。
どちらかといえば私の方がこれまで多くのことでお世話になってきたので、そのお返しのつもりでした。
してもらったことを思えば、お返しもまだ足りなかったくらい。
見返りを求めることなく周囲に尽くし、反面、皆にはできるだけ負担を掛けないように気を遣う母でした。