５才か６才の時だったと思う。

クーラーなんてまだ贅沢品だった頃。
会社から帰った父が風呂を済ませてステテコ姿でビールを一杯。

本当にゴキュッゴキュッって音がするのね。
喉を鳴らして一気に流し込む。

「く～！！生き返る～」

いやもうそれが本当に美味しそうで。
母にねだってもダメで、父の事をコワイと思っていたけど、勇気を出して飲みたいってお願いした。

少々酩酊していた父が「そうかそうか飲め飲め」てコップを渡してくれた。
一口飲んで「うぇっマズ」と言いかけた刹那、母の手のが阿修羅の手のように伸て、コップを払いのけた。
ビールが飛び散り、鼻にしこたま入った。

ツーンとかキーンとか訳の分からない感覚と、鼻をつたったビールが口に戻り苦くて泣きながらのたうち回った。

それが初めてのお酒の味。
ビールなんて二度と飲まないと誓った。
誓ったけど遺伝でしょうか？
今はゴキュッゴキュッと喉を鳴らしながら一気のみ。

余談ですが、鼻からビール事件以降、家族の様子が変わった。
亭主関白だった父が母の軍門に下った。
子供を危険に晒したと母から攻めまくられ、父は劣勢を挽回できずに今日に至っている。
母は強し。
ビールは旨し（笑）

初めて歓迎会で飲みました。

それまでも歓送迎会や亡・新年会等有りましたが、お酒を飲んだ

事が無かったんです。

しこたま飲みましたが…殆ど酔いません。

皆さんろれつが回らないほど酔っていましたが、主賓の私は変化なし。

帰宅して妻に、”お酒飲んだの？”と聞かれ”うん”。

翌日朝、普段通りに出社。

周りからは、”お前どれだけ強いんだ”と言われる始末。

役員や上司からは、営業職合格のお墨付きを貰いました。

今でも普段は飲まずとも、飲ませれば寝るまで飲みます。