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    「愛する息子を値踏みされている気分」…結婚前の同棲は、だめなの?

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    結婚前の同棲どうせいを前向きに考える若いカップルは少なくありませんが、親世代にとっては危なっかしく感じられる要素もあるようです。読売新聞の掲示板「発言小町」には、同棲相手の親から「愛する息子を値踏みされている気分」と言われたという投稿がありました。同棲に関するモヤモヤは、どうしたら解決できるでしょうか。婚活カウンセラーの植草美幸さんに聞いてみました。

    嫁姑関係の始まり? 本音はどこに

    画像はイメージです
    トピ主「りこ」さんは、アラサーの会社員女性。彼氏とは1年後に結婚する予定で、互いの価値観や生活習慣をすりあわせたいと話し合い、半年前から同棲を始めました。すでに双方の両親にあいさつも済ませ、彼の実家にも遊びに行き、もてなしを受けたり、片づけ物を手伝ったりしたそうです。

    ところが、先日、一人で実家から帰ってきた彼から「姉から聞いた話なんだけど、母は『結婚前に同棲するなんて、愛する息子を値踏みされている気分』と言っていた」と聞いてショックを受けました。

    「お母さまは、すごく明るく話しかけてくれる方だったので少しびっくり。結婚するにあたってあまり好かれていないのかと思うと、不安が大きいです。これからどのように接していったらよいのでしょうか?」と発言小町で問いかけました。

    このトピには、110件の反響(レス)がありました。

    伝言ゲームは危ない

    伝聞で聞いたマイナス情報を真に受けないほうがいいという意見が目立ちます。

    • 「あなたの婚約者さんは、なぜ、わざわざ、あなたの悪口をあなたにバカ正直に伝えるのでしょうか」(「くま吉」さん)
    • 「結婚する前なんて、どこも似たようなもんですよー、それよかわざわざお姉さんが告げ口?して、彼氏があなたに言う方が問題かなー。何の伝言ゲーム、それ」(「ジュジュ」さん)
    • 「お母様がそういうことを言っていたと知っても、わざわざあなたに伝える神経が信じられない。自分の胸にしまっておくなり、お母さんにクギを刺すなり、あなたが知らないところでやってくれるのが大人だと思います」(「トホホ」さん)

    同棲については世代間ギャップも

    同時に、結婚前の同棲について、表向き反対ではないにしろ、親の世代とは価値観が違うという指摘もありました。

    • 「私も含めて『同棲するなんて』という価値観の親は圧倒的に多いです。そういう世代なので、お試し期間として同棲する=婚約破棄も考えているということ。覚悟もなく婚約しないでってことも言えます」(「専業主婦よ」さん)
    • 「アラフィフの私ですら、息子が同棲したいと言ってきたら、『うわー育て方間違っちゃったな』と思う。でも、その時息子がアラサーなら、大人だし好きにしたらいいとは言います。こんなのジェネレーションギャップですよ。陰で気に入らないことの一つ二つ、娘に愚痴ることくらい普通だし、気にしないのが一番」(「匿名」さん)

    などのアドバイスもありました。

    同棲したい人は60%

    同棲を肯定的に考える人は、少なくありません。電子コミック配信サービス「めちゃコミック」が2018年に2204人の会員男女を対象に行ったインターネット調査では、「パートナーと同棲したことがある」人は36%でした。同棲未経験者に「結婚前に同棲はしたいですか?」を聞くと、60%が「同棲したい」と回答。
    めちゃコミ調べ
    「結婚後の生活が想像できる」「相手の金銭感覚がわかる」「将来に向けて準備ができる」などのメリットをあげる人が多いという結果でした。

    発言小町でも、知り合いの娘さんが立て続けに3人も、自分から同棲を持ち掛け、やがて結婚したという話に驚く「結婚したいから同棲」というトピもありました。「女性にとって同棲は不利でしかない、というのが定説のように語られていると感じていましたが、最近は変わってきたのでしょうか?」(「まめ大福」さん)と不思議がる書き込みです。

    スタートラインでゴールを決める

    婚活アドバイザーの植草美幸さんに、同棲について聞きました。「同棲には、メリットもデメリットもあります。だからこそ、お互いにめざすべきゴールを決めてから、スタートさせた方がいいと思います」と植草さんはアドバイスします。

    何の取り決めもないままで同棲してしまうと、住まいの家賃や家事の負担がそれまでの半分に減り、ついダラダラと同棲状態が続いてしまうケースも。植草さんの結婚相談所に訪れる女性の中にも、過去に長年同棲した経験のある人は多く、同棲した理由を聞くと、「好きだったから」「一緒に暮らせば、いずれ結婚を意識してくれると思った」と答えるのだそうです。

    「たられば」は妄想でしかない

    「一緒に暮らせば、こうなるだろう……という『たられば』は、ご自分の妄想でしかありません。思いは口にしなければ、相手には伝わりません。まずいったん冷静になって、なぜ同棲したいのかを考えましょう。そして、『二人の関係を双方の親に認めてもらいたい』『いずれ新居を探したい』など、自分の願望を話すこと。できれば二人の目標として、同棲の期限を設定してみることも大切です。好きで始めた同棲でも、互いの気持ちが離れたら別れるという選択もあります。やはり覚悟を持って冷静に話し合うことです」と強調します。

    すでに同棲を始めている人については、「あなたが結婚したいと考えているなら、勇気を持って、相手に結婚の意思を聞いてみてください。相手が問いかけにきちんと答えられない場合は、なかなか結婚につながることは難しいです。つらくても同棲を解消したほうがいいです」と植草さん。

    結婚だけがゴールというわけでもないでしょうが、同棲をあまり歓迎しない親世代の考え方もわかっておくのはいいことかもしれませんね。
    (読売新聞メディア局 森野光里)

    【発言小町のトピ】
    愛する息子を値踏みされている気分
    結婚したいから同棲


    【プロフィル】
    植草 美幸(うえくさ・みゆき)
    婚活アドバイザー
    結婚相談所「マリーミー」代表取締役。1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピー設立。2009年、結婚相談所「マリーミー」設立。自ら婚活している男女にアドバイスし、成婚に導いている。セミナーの開催、テレビやラジオも多数出演。著書に『なぜか9割の女性が知らない婚活のオキテ』『男の婚活は会話が8割「また会いたい」にはワケがある!』『モテ理論』など。