私の印象に残るくじ引きと言えば、ある地方の町で年末、商店街でやっていたもの。時代は三丁目の夕日あたり。
こよりがびっしりと隙間無く、丸太状態にきつく束ねてあり、下の方は見えない様に、確かさらしで巻いてあったような。引いて赤い色がついていると、一等賞の箪笥でした。
物が無かったからそんなもの引いたら「○○さんに当たった」と、語り継がれるぐらい。
後にも先にも<こよりのくじ>なんて初めてでした。
そしてあの時代、私は1円玉を5枚かき集め、握りしめて一人駄菓子屋へ。
客は私一人で寒い中、おばさんが出てきてくれた。
目的はくじ付きガムで、前日、近所の上級生から「くじっていうもんはねえ、真ん中の辺りを引くと当たりなんだよ」って聞いたこと。
普通は混ぜてあるのに、その日は、開けたばかりの箱にガムが整列してたのでドキドキ。
1枚、真ん中を取ると、当たり。次も当たり。次も、次もと5枚当たりが続くと、小銭だけを持ってきたのと、おばさんを寒い中立たせている申し訳なさが、端っこのガムに手が行った。それはやっぱりハズレだった。冷や汗ものだったセピア色のあの日。おばさんありがとう。
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