いろいろありそうだけど、私は1965年製作の「パリところどころ」(原題:Paris vu par...)を薦めておきましょう。パリの街を題材に、そこに暮らす人々のさまざまな姿を描く全六話から成るオムニバス映画です。
監督陣はジャン・ダニエル・ポレ、ジャン・ルーシュ、ジャン・ドゥーシェ、エリック・ロメール、ジャン・リュック・ゴダール、クロード・シャブロルという、当時のヌーヴェル・ヴァーグを代表する手練れが揃っています。
私が好きなのは第二話の「北駅」(監督:ジャン・ルーシュ)。パリ10区にある北駅の近くに住む夫婦の話で、約15分の長さながら、カメラをわずか2回しか切り替えていない(つまり合計3カット)という実験的なスタイルが印象的。話自体も辛口でキレが良いです。