都心の大通り沿いの歩道で、私の前に立ちふさがる変なおじさん、え? と瞬きしてる間にさらさらと黒マジックでコートの上から私の胸の辺りに落書きを。蚊取り線香みたいな渦模様。
声もなく呆気に取られていると、そのおじさんはふんと鼻で息を吹いてゆったりと歩き去って行きます。
お昼どきでしたのでヒトの往来もありました。けれどみんな私を一瞥するだけ。
私は呆然と落書きおじさんの背中を見送るのが精一杯。
そのとき。
私の肩をとんとんと叩き、「捕まえましょうか?」と大学生風の若い男性。
あ、男性をぼうっと見上げる私。
「交番に突き出せば、クリーニング代くらいは取れると思うけど」と男性。
「あの、ありがとう。でもやめておきます。怖いから」
男性はニコリと微笑むと、横断歩道をこちらから、あちらへ。すたすたすた。
ああ、二度と、御目にかかることもないでしょう。でもあなたは、私の正義のヒーロー。
小町さまの正義のヒーロー体験を教えて下さい。
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