家の鍵をぶら下げたホルダーのリングに右手の人差し指を通し、
その右手で燃えるゴミを引っ掴むとエレベータに乗り込みました。
1階に到着。
ゴミ置き場に立ち寄り右手に掴んだゴミ袋を可燃用ボックスへ放り込みます。
そのとき、チリリン、と聞き覚えのある鈴の音が。
ん? とかやってる時間の余裕はなし。急がないと遅刻です。
その夜。
猿並みだな…、と夫が顔をしかめます。
今朝、ゴミ袋と家の鍵を一緒にポイと放り投げてしまったらしいのです。可燃用ボックスの中へ。
ボックスはもはや空っぽ。何もかもが手遅れでした。
家の鍵なんてどうでもいいのです。
キーホルダーの鈴に帰ってきて欲しい。
大切な特別な鈴だったのです。
チリリン、呼ばれたのに気づけませんでした。
悲しいです。
悲しくて、みなさんに何を教えていただくつもりだったのか。
わからなくなりました。
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