ようやく、こんな風に思い返す余裕が生まれました。
私達夫婦は30代前半に米国駐在となりました。
その数年後、主人はやむを得ない事情により会社を辞め、日系企業の現地採用という形で転職、私もフリーランスで仕事を始めました。
住んでいる所がアメリカということ以外、ごく普通の、身の丈に合った暮らしでした。
ローンを組み中古のアパートメントを購入。
日本にいる両親、義両親の遠距離介護も始まりましたが、子どもがいないこともあり自由がききました。
まったく苦になりませんでした。
ここから人生がドラマティックになります。
青天の霹靂のように会社が突然倒産し、
主人は日本で再就職の道を選び帰国、私は現地で仕事継続、家の売却手続き、引っ越し準備となりました。
1人で一年がんばりましたが、
アパートの下階のティーンが、エレキギターにハマった時期と重なってしまったのは、今考えても運が悪かったとしか言えません。
極度の疲れとストレスと下からの爆音で、私はある日、部屋の中で倒れました。
でも、神様は私を見捨てずにいてくれました。
午後、スーパーへ一緒に買い出しに行く約束していた私がなかなか現れないので
友人が、万が一と思ったらしく預けていた鍵を使って見に来てくれたのです。
気がつくと、私は3人の救急隊員に囲まれていました。
口に袋のような物をあてられて「ゆっくり息しなさい!大丈夫!」と。
友人は「オウマイガッ、オウマイガッ」って涙流して私の頭を撫でていました。
今、日本の小さな住まいでカエルの声聞きながら書いています。
私をヒョイと抱き上げて担架に乗せてくれた救急隊員、やさしかったです。
海賊映画に出ていた俳優に似てました。いえ、そっくりでした。そういうことにします。
つらい経験が、今は、ちょっとときめく素敵な思い出に変化しています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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