父(80代後半、頭脳明瞭)は、なぜかここ1~2年、手品にはまっています。
「暇にまかせて自分であみだした」らしいです。
紙コップ三つと、それに入る小さなアヒル(お風呂に浮かせるあのアヒル)を一つ使います。
まず全部のコップに息を吹きかけ
アヒルをモミモミした後、コップをかぶせます。
コップは全部伏せた状態です。
父が後ろを向きます。
その間、観客はどれに入っているかわからなくなるようにコップの位置をずらします。
“アヒルが入っているコップを父が当てる“ というマジックです。
父はマジシャンのようにコップの匂いをクンクンと嗅ぎ
「これがあやしい!」→コップを取る→アヒルがジャーン!→「わあ!」です。
孫だけでなく、いい年をした中年の兄夫婦、弟夫婦、私夫婦まで
実家に帰るたびに「そこに座りなさい」となり手品タイム開始です。
孫は「じいじ、すごい!なんで、なんで」とはしゃぎ、
私たち大人は「何度見てもわからない!」と感心します。
先日、兄から電話をもらい、この手品の話題になりました。
「お前、本当は知ってるんだろ?あれ」と。
私は、どこに仕掛けがあるか本当にわからないのです。
「じゃあ、お兄ちゃんは?」と聞くと「俺知らない」と言い切ります。
後日、弟に聞くと「わからない。お姉ちゃんは?」と聞かれ
「本当に知らないって」と言うんですが
私から見れば、怪しいのは兄と弟の方なんですね。夫もそうです。
母は全くわからないようです。
「知っているのにだまされているふりをしている」と
それぞれお互い思っています。
父はみんなの中心にいられる時が一番幸せなのに
最近、病気が進んで手品の回数が減ってきました。
息を吹きかけるとき、ヒイヒイ変な音がして、ついマジシャンを手伝いたくなります。
私はこのまま、見破れなくていいです。
もし気付いたとしても、わからないふりを通そうと思います。
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