戦争に関わる児童文学の短編集で読みました。(1970年代頃。他には壺井栄の作品などが入っていたと思います。)
主人公の少年には優しい父と美しい母がいて二人はとても愛し合っていたが、父に赤紙が来る。出征前夜、母は父にすがって泣いていたが、翌朝は笑って父を見送り、それまでと変わらず明るく少年を育てる。しかし父の戦死公報が届く。そんな二人のもとに「お父さんに頼まれて来た。彼は生きていてもうすぐ帰って来る」と言う男が訪ねて来、母はそれはそれは喜び男に高額の御礼を渡すが、それは遺族を狙った詐欺で父はやはり死んでいるとわかる。母はやがて発狂する。
ラストは、徘徊する母を少年が連れ戻しながら、「明日天気が良かったら、昔父さんとしたようにあの葡萄棚の下にテーブルを出して朝ごはんを食べようよ。そうしたら昔のように笑ってくれますかお母さん、お母さん」と心の中で言う場面で終わっています。
検索もしてみたのですがみつけられません。がどうしてももう一度読みたいのです。作者や、本全体の題名、出版社など、わかる方どうか教えて下さい。
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