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山本周五郎の事

レス39
(トピ主 19
🐧
案山子
話題
トピを開いて頂き、ありがとうございます。
季節はまごうことなく冬へと足取りを早めていますね。

こんな寒い日の夜は山本周五郎の小説が心に沁みます。
以前別のトピで山本周五郎の言葉を書いた時、私も大好きだという方がいらして、とても嬉しく思いました。
周五郎の本を初めて読んだのは、40年程前中学生の時、姉から渡された「さぶ」でした。最初はさぶにイライラしたり、栄二が格好いいなあ、などと思っていましたが、段々とさぶの持つ本物の優しさに心惹かれるようになって行きました。
私は本(特に小説)がとても好きで、年間120冊位読みます。様々な作家を読みますが、周五郎と北方謙三だけは特別な位置にいます。
「柳橋物語」の幸太のおせんに対しての哀しいまでの一途な優しさ。「絶対にお前を死なせはしない」と言い、その通りおせんを救い、自分は亡くなってしまった。究極の時に人は普段、何を考え思って生きていたかが試される。厳しく、切なく、悲しく、でも読後感が何とも言えず、人を信じてみたくなる、そんな小説です。周五郎の話をすると尽きぬ思いがありますね。
山本周五郎の小説が好きな方
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トピ内ID:2824838213

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レス数39

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きっかけは

041
花杖
ドラマでした。高校生の時にNHKで”赤ひげ”が一年間 放映されました。 原作は数編ですが、他の短編もいれ、 一話完結だったかと。  そのドラマがきっかけで本を手にしました。  私が一番好きなのは、”ながい坂”です。 三十路に入るころまで愛読しておりました。    妊娠・出産の時期でしたか、細かい字が 駄目になり…。文庫本購入をやめました。 (周五郎さん、ごめんなさい。) 基本本は図書館で借りるようになっていた こともありましたし。 購入は中断しまし たが、”泣き言はいわない”だけは購入 しました。 時折目を通します。 (私は50代半ば、たぶんトピ主さまと 同年代です。)

トピ内ID:3080410505

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私の人生の道標です

🙂
アジサイが好き
案山子様のお気持ちよく解ります。 先日来、「さぶ」「柳橋物語」・・久しぶりに読んでおります。 あの世界観・・大好きです。なろう事ならあの時代に生きていたいと言う位です。 愚鈍な「さぶ」と栄二の織りなす人生模様・・・不器用な「さぶ」の生き方は今の時代には、「負け組」に移るかもしれません。しかし、表面的な勝った負けたがいかにつまらない事かが、この本を読めばわかります。 「柳橋物語」・・・最後、おせんが「これでいいわね、幸さん・・これでようやく幸さんと御夫婦になった気持ちよ、あんたもそう思ってくれるわね、幸さん」・・という所は何度読んでも涙腺が緩くなります。 案山子様のおっしゃる通り、冬の寒い時期に読みますと身内から温かさが湧いてきます。常に弱者に温かい目を注いでおられる文章に畏敬の念を持ちます。 人それぞれの読書感は違って当たり前なのですが、実体験で同じような思いをしておりますだけに、余計感情移入し文章の行間にある思いまでが胸にしみます。 こういう良きものと多感な青春時代に、巡り合えた事は本当に幸せです。 老眼に鞭うちながら他の本もよんでみたいです。

トピ内ID:4880076060

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私も中学生でした。

041
エカテリーナ
山本周五郎、さぶ、そして 40年ほど前の中学生の時(笑)、全て同じだった為出てきました。 「さぶ」を読んだ時のじんわりした感動は今でも強く印象に残っています。 その後周五郎作品を幾つか読み、時代小説も面白いゾと開眼した私は藤沢周平へ しか~し、思った程面白く無かったのです。 やっぱり、周五郎ちゃんだわ・・・と今思えばアノ藤沢周平先生に対して何と恐ろしく生意気な中学生。 中学生だから良くわっかていなかったのかも知れません。(周平ファンの方、ごめんなさい) また、「さぶ」から読みたくなってきました。

トピ内ID:3816900346

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ファンです

041
歌手のさだまさしが山本周五郎の小説を紹介していたことから、私も読み始めました。 もしかしてトピ主さんもさだまさしファンでしょうか。 20年くらい前に片っ端から読んでいた時期があります。 文庫本で出ているものは8割くらい読んだでしょうか。 「桑の木物語」という短編が妙に気に入った記憶があります。 10年くらい前に近所の古本屋でまだ読んだことのない本を見つけ、 レジに持っていったらレジのおじ(い)さんが 「君は山本周五郎を読むのか。若いのに珍しい」と言い出し、 20分くらい捕まった覚えがあります。 いや、すでにそれほど若くはなくなっていたんですけど。 ちょっと前に「樅の木は残った」を再再読しましたが、 孤独で壮絶でしぶとい戦いに胸をうたれました。

トピ内ID:6386668819

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いいですよね

041
山本周五郎、いいですよね~。 「さぶ」を読んだ時、栄二の心境の変化の書き方がうまいな~と思いました。 どうしたら、こんな風に書けるんだろうって。 「柳橋物語」は、一番の愛読書です。 特に幸太の「おれは苦しかった、息もつけないほど苦しかった、おせんちゃん、おれはほんとうに苦しかったぜ」と おせんの「これでようやく、はっきり幸さんと御夫婦になったような気持ちよ、あんたもそう思って呉れるわね、幸さん」 の所で必ず泣きます。 他にも好きな作品は沢山ありますが、山本周五郎は、どうしてこんなに心にしみる小説が書けるのでしょうね。 いろんな時代小説を読みましたが、私の中では、山本周五郎が一番です。 お仲間が沢山いて、嬉しいです。

トピ内ID:3974442251

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大好きです。

🙂
私は失恋してから
私は20代前半で失恋してしまい、助けを求めるように周五郎の本を読み漁りました。 長い坂が好きですね。重い荷を背負って長い坂を上る 人生も又同じ・・・ 樅の木は残ったも名作ですね。 周五郎の本は心が温まるようで大好きです。

トピ内ID:0522140116

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劇団青芸『青年の川』

🎶
いかが
 劇中劇として、勝手勝手だった高校生たちが、『さぶ』の上演のために協力しあうことを学んでいく作品(ただし、栄二役の方が目立っていた)があり、私自身、どん底の生活から這い上がろうとするきっかけとなった観劇でした。  同時に、当時過ごしていたどん底生活のなかにも、自分を支えてくれた人たちの人情味を、『青べか物語』等の他の周五郎作品から読み取ったものでした。

トピ内ID:0475935573

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生きる教本

🙂
まーる
37歳女性です。 山本周五郎を知ったのは「閉鎖病棟」を読んだ20代後半の頃。その名を冠とする文学賞の作品に胸を痛く掴まれたのをきっかけに、少しずつ集めて読み込んでいます。 中でも「ながい坂」が好きです。今ちょうどそういう年頃なのかもしれませんが…(汗) 日常や人生は選択の連続で、時に流される事があっても自分を律する気持ちは失いたくない。しかし、昨日とは違う自分や相容れない事柄を受け入れた時に拓ける世界に希望を持って生きていいんだと背中を押してくれます。 山本作品を読むことは私にとって癒しでもあります♪

トピ内ID:0723778622

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トピ主です。花杖様

🐧
案山子 トピ主
レスありがとうございます。 お書き頂いたように同年代です。 ドラマの「赤ひげ」は小林桂樹が赤ひげ役でしたね。 好きな役者でした。 小説の赤ひげ診療潭では「鴬ばか」が一番心に残る作品でした。 「ながい坂」は私もとても好きな長編です。 同時に周五郎は何故この作品を書いたのだろうか?と考えています。 実は今「ながい坂」を読んでいます。 10回目位の再読になりますが、読む度に感じるものが変化している気がします。 花杖様も私同様、主人公が困難を一つずつ乗り越えて行く姿に共感されたのでしょうか? 「泣き言は言わない」は、周五郎のエッセンスがぎゅっと詰まっていますね。 周五郎独特の厳しく切なく、暖かく、優しい眼差し。

トピ内ID:2824838213

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トピ主です。アジサイが好き様

🐧
案山子 トピ主
レスありがとうございます。 以前も書きましたが、アジサイが好き様の周五郎の小説に対する思いは、本当に私と共通します。 今、「ながい坂」と同時進行で、「柳橋物語」をもう一度読んでいますが、やはり読む度に、どうしてこの人はこれ程哀しく、切なく、でも生きる希望を肯定する小説を書けるのだろうかと思わずにはいられません。 周五郎が主な小説を発表していた昭和20年代~30年代は、まだ皆が貧しい時代でした。 貧しさはそこら中にあって、あえて小説で辛いものは読みたくないという読者も沢山いた事と思います。 そんな中で多くの人々が、周五郎作品を支持したのは、どうしてなのかと思ったりします。 「おしん」が流行ったのは、視聴者が、もはやおしんの時代の貧しさに戻る事はない、という安心感からの同情的な側面があると思いますが、周五郎の作品は違います。 そこに何か周五郎の凄さがあるように感じられます。 アジサイが好き様はどう思われますか? 「柳橋物語」のおせんの台詞は、周五郎作品の中でも五本の指に入る、深い情感の言葉だと思っています。私も涙腺が緩くなります。

トピ内ID:2824838213

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トピ主です。エカテリーナ様

🐧
案山子 トピ主
レスありがとうございます。 周五郎・さぶ・中学生…と共通項が三つもあって!嬉しく思っています。 藤沢周平も殆どの著作を読みました。 非常に優れた小説家だと思います。 ただ周五郎とは、「余韻」が違うように思われます。 「さぶ」は何度読んでも、どこか違った読後感がありますね。 本当に優れた小説だと思っています。 是非、再読してみて下さい。

トピ内ID:2824838213

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「雨あがる」。

🙂
コーラル
小説は滅多に読まないのですが(無教養さがバレますね、大汗)、 周五郎原作で映像化されたものは大抵良いですね、 よく見てます。 「雨あがる」 「赤ひげ」 「どら平太」 「樅の木は残った」 周五郎原作ですよね。 弱い人に目を向けてくれて、 ただの人情ものではない作品な気がしますが、 そういう感じで合ってますか(笑)?

トピ内ID:2547679064

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泥棒と若殿

😀
あ~ちゃん
山本周五郎、いいですよね。 短編ばかりをもう50冊くらい集めてしまいました。 最初はケーブルテレビでやってた高橋英樹さんの「ぶらり信兵衛 道場破り」(原作は人情裏長屋)でした。 そして火野正平さんの「泥棒と殿様」(原作は泥棒と若殿)見てすっかりファンに。人の良い泥棒さんがまた良くて。火野さんにぴったりでした。別れ際のせつなさ・・・ 図書館とか古本屋さんとか、探しましたよ。 今も図書館から借りてます。 こんなに集めちゃってどうしましょう。(笑)

トピ内ID:6718626843

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トピ主です。し様

🐧
案山子 トピ主
レスありがとうございます。 桑の木物語…私も好きな短編です。 主人公悠二郎の破天荒だけど真っ直ぐな気性と、それを愛した主君。 悠二郎を大切に思うが故に遠ざけた主君の気持ち。 祖父もとても味のある人でしたね。 こういう短編は周五郎の独壇場ですね。 私の最も好むところでもあります。 「籾の木は残った」…重厚でありながら、斬新な手法の長編ですね。 歴史上は悪人とされている原田甲斐を、全く違った視点で描いています。 私は山小屋での原田甲斐の姿が印象的でした。 そして、仰る通り、原田甲斐の孤独で壮絶でしぶとい闘い。 それを描き切った周五郎56歳。 最も筆の冴えていた時期かと思います。

トピ内ID:2824838213

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トピ主です。雪様

🐧
案山子 トピ主
レスありがとうございます。 そうですね。 確かに栄二は行きつ戻りつしながらも、成長していきましたね。 栄二は、様々な人に支えられている自分に気づいたのでしょう。 私は「さぶ」の中でさぶと栄二を除くと、おのぶ一番好きです。 とても苦労して、酸いも甘いも噛み分けている人物ですが、少女のような純粋さも失っていない。 つくづく山本周五郎は、人の描き方の深い作家だなあと感じ入ってしまいます。 本当に、どうして周五郎はこんなにしみじみとした小説が書けたのでしょうね。 40年読んできて、周五郎の奥の深さに、いまだに納得の行く答えが自分自身に出せません。 私もこうして周五郎の作品を語り合える方がいらして、とても嬉しく思っています。

トピ内ID:2824838213

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トピ主です。私は失恋してから様

🐧
案山子 トピ主
レスありがとうございます。 助けを求めるように周五郎を読む。 私も同じでした。 生きていると、どうしようもなく辛い日々に直面する時があります。 時には心のとても深いところが、傷つく事もあります。 その癒しと答えを求めて、来る日も来る日も周五郎を読み続けました。 結論は一つだけでした。 直面している事から逃げたり、一時しのぎの誤魔化しをしてはいけない。 という事です。 「ながい坂」で、主人公が弟に対してそのような事を言っていますね。 山本周五郎という人は、実生活であった事も一つとして無駄にする事なく、小説に生かして行ったのではないでしょうか。 私には到底真似の出来ない、厳しい生き方のように思います。 そして、それが緩みのない文章となって、私達を感動させてくれるのでしょうね。

トピ内ID:2824838213

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トピ主です。いかが様

🐧
案山子 トピ主
レスありがとうございます。 劇団青芸のその劇は観た事がありませんでしたが、是非観て見たいと思いました。 「青べか物語」…周五郎が若き日々を過ごした浦安がモデルでしたね。 現代物ですが、周五郎作品に脈々と流れる、人情や生の人間が生き生きと描かれていました。 周五郎の小説は、自分がどのような状況の中で読んでも、何かを与えてくれる小説ですが 苦しみもがいている時は、特に心に沁みて来ますね。 私もそのようにして、読んでいた時期があります。 周五郎の小説に、励まされ、叱られ そして、癒され、許されていました。

トピ内ID:2824838213

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トピ主です。まーる様

🐧
案山子 トピ主
レスありがとうございます。 「閉鎖病棟」山本周五郎賞受賞作ですね。 読んだ事がありませんでしたが、今度読んでみようと思います。 「ながい坂」 仰る通りだと思います。 三浦主水正にとっては、全てが初めて経験する事。 差別され、誤解され、昔の親しき人は離れて行く。 しかし子供時代、あの小さな橋が、家老の勝手な都合で壊されてしまった。そして、権力を恐れて、抗議する人間一人いなかった。 そんな事が公然と黙認されないような世の中にしたい。 それが三浦主水正の人生の「ながい坂」の始まりでした。 「ながい坂」は、私にとっても教本のような小説です。 そして、確かに周五郎の小説は、心の奥深いところを癒してくれます。

トピ内ID:2824838213

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トピ主です。コーラル様

🐧
案山子 トピ主
こちらにもレス、ありがとうございます。 はい。 山本周五郎原作です。 どら平太は原作は「町奉行日記」ですが、 後は「赤ひげ」が原作は「赤ひげ診療潭」の違いだけです。 周五郎の小説は風景描写なども優れている為、映像化された作品も多いですよね。 演出などのオリジナリティはあっても、周五郎の小説をきちんと理解して上で作っている映画は(ドラマ・演劇も)、私も好きです。 コーラル様の仰る通りだと思います。 周五郎の視線は(特に短編)常に、名も無く市井の片隅で懸命に生きている人々に向けられていました。 周五郎は、そうした人々に、深い共感を持っていたのだと思います。 単なるお涙頂戴ではなく、もっと心の深い部分にある、誰にも見せない自分の心の琴線に触れる、小説だと思っています。

トピ内ID:2824838213

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トピ主です。あ~ちゃん様

🐧
案山子 トピ主
レスありがとうございます。 人情裏長屋…こういう短編も周五郎の得意とするところですね。 いわゆる人情物になりますが、そこに武家物の要素も入っていますね。 また、幼児を描かせたら、右にでる者はいないくらいに上手いですよね。 周五郎独特の観察眼の故だと思います。 「泥棒と若殿」 伝九の気持ちが何とも哀しく切ないですね。周五郎の最も好む人間像のように思います。 深く悩んだ末、キッパリと決める信さんにも、武士としての生きざまを感じます。 周五郎の本は一生の宝ですから、そのままお持ちになっていて下さいね。 引っ越しの時は大変ですが…

トピ内ID:2824838213

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私も

041
さとむ
私も山本周五郎の作品が大好きです。特に『日本婦道記』とその続編ともいうべき『髪かざり』の中には、ストーリーの展開が全部わかっているのに、それでも読むたびに泣ける作品があります。 山本周五郎は、第二次大戦後、戦前の作品は皆廃棄してしまいたい、しかし例外的に2つだけは残してもよい、と言ったそうですが、そのうちの1つが『日本婦道記』です(もう一つは短編「水戸梅譜」)。

トピ内ID:0465219313

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「小説の効用」

041
フウテン老人の寅
小生、還暦を過ぎて小説に目覚め、書き始めました。 今年、63歳で処女出版にこぎ着けました。 63歳は山本周五郎が亡くなった年齢です。 小説を書くに当たって、氏の小説に対する心構え・考え方が大いに参考になりました。 「小説の効用」「歴史か小説か」「歴史と文学」歴史的事実と文学的真実」「小説と事実」などです。 氏のように、できるだけよけいなものをそぎ落とした、簡潔且つ味わいのある文を目指しております。

トピ内ID:0257233973

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トピ主です。さとむ様

🐧
案山子 トピ主
レスありがとうございます。 「小説日本婦道記」は、今では忘れ去られようとしているだろう、妻として、母としての厳しい生き方の小説ですね。 その評価は様々にあるかとは思いますが 清々しいまでに凛として、己れを律して行き、とても深い愛情を夫や子供に捧げているその姿は真実そのもののように思えます。 まさに戦前の周五郎の代表作集ですね。 「水戸梅譜」 好きな作品です。 浪人が水戸光國をただ唯一の主君と思い定め、受け入れられず、忠臣は二君に仕えずの言葉通り自刃して果てます。 それを聞いた水戸光國はその武士の心根を理解し、強く己れを責めます。 このシーンに思わず瞼が熱くなります。 戦前の作品を殆ど廃棄してしまいたいが、この二作だけは残して良しとした周五郎の気持ちが、ほんの少し分かる気がします。 どんな世の中になっても、人間であるかぎり不変のものがあると、これらの作品は語っているのだと思います。

トピ内ID:2824838213

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山本自身の生き方が好き

041
q
山本周五郎の権威に対する反骨精神が好きです。 直木賞をはじめとして、ほとんどの賞を辞退している。 漱石の「博士号辞退」に通じるものがあります。 一切の権威を排除したところに、小説家としての矜持と真骨頂があると思います。 山本周五郎の生き方は、書かれた小説と同様にとても興味深いです。

トピ内ID:4430504317

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トピ主です。フウテン老人の寅様

🐧
案山子 トピ主
レスありがとうございます。 そうですか。 ご出版おめでとうございます。 60歳を過ぎてから、書き始められたとの事。 素晴らしいですね。 書くと読むは根本的に違います。 どれ程多くの本を読んでいても、小説を自分で実際に書き、作品に仕上げるのは、本当に大変な事だと思っています。 「小説の効用」「歴史と文学」などは私も愛読しています。 その中で 「これだけは書きたい、書かずにはおられない。そういうテーマがない限り、絶対に筆をとった事がない」 という言葉がとても印象に残っています。 これからもご健勝で執筆される事を お祈りしています。

トピ内ID:2824838213

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トピ主です。q様

🐧
案山子 トピ主
レスありがとうございます。 「私は既に編集部や読者から賞を頂いている」として、殆ど全ての賞を辞退した周五郎。 仰る通り、所謂文壇というものを嫌悪した周五郎の権威に対する反骨精神は、私もとても共感します。 仲間内からは曲軒と呼ばれ、形式的なもの、偉そうなものを嫌った周五郎の生き方。 それは非常に示唆に富んだ生きざまでもあるように思われます。 本当に難しい事ですが、自分もほんの少しでも、そうありたいと考えています。

トピ内ID:2824838213

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毅然たる生き方が魅力的

041
さとむ
 『日本婦道記』については、第二次大戦後、これは女だけに不当な犠牲を押しつけるものだという批判が出たそうですが、山本周五郎は、これはむしろ男たち、夫たちに読んでもらおうと思って書いたもので、女だけが不当な犠牲を押しつけられているような作品はない、と答えたそうです。  確かにこの作品の中に登場する女たちは皆苦労していますが、その苦労が周囲に理解、評価されて報われる結果となっていたり、或いは脇の男たちの方がもっとひどい苦難に遭っていたり(例えば戦死)していますので、女だけに不当な犠牲を押しつけているという評価は当たっていないと思われます。

トピ内ID:0465219313

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漢字は分からないけれど

😍
足つき達磨
『よじょう』が記憶に残っています。 山本周五郎は、若い頃に薦められてずいぶん読みました。 作品からは、人間味溢れる人格者を想像していましたが、シビアなリアリストだったと聞いたことがあります。 この作品を読むと、そんな一面をうかがい知ることができる気がします。 ともあれ、人間観察の達人ですね。

トピ内ID:4903527396

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トピ主です。さとむ様

🐧
案山子 トピ主
再レスありがとうございます。 周五郎の小説(ひいては人生)の大きなテーマの一つに無償の愛、自己犠牲というものがあるかと思います。 その最も端的に現れたのが、戦前の作品では「日本婦道記」 戦後では「虚空遍歴」のおけいではないでしょうか。 仰る通り 周五郎は封建的に女性に不当に犠牲を強いたり、我慢させたりする事を是としてはいません。 主題は全然違うところにありますね。 人が人として、最も美しい生き方は何なのか。 周五郎は、そこを描きたかったのだと思います。

トピ内ID:2824838213

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トピ主です。足つき達磨様

🐧
案山子 トピ主
レスありがとうございます。 「よじょう」 …周五郎が、ラベルの「ボレロ」が単純な旋律の繰り返しからできているのにヒントを得て書いた、その手法に於いて、記念碑的な作品とされていますね。 仰るように、周五郎はシビアなリアリストの側面を持っていると思います。 「よじょう」にしても、剣聖と言われた宮本武蔵や当時の武家社会を、痛烈に皮肉った作品です。 周五郎は様々な面を持った、複雑な人だと思っています。 他者にはうかがい知れない、とても深い孤独感を持って生きた人のように思われます。 それ故にこそ、あれほど心に沁みる小説が、書けたのでしょうね。 周五郎の小説を、何度も何度も読んでいますと、透徹した眼で己が小説自体を見つめている、もう一人の周五郎を感じる時があります。 そこには、自分の小説に決して満足しない、厳しく、冷静な周五郎がいるように思われます。

トピ内ID:2824838213

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