わが夫は某体育大学を出ています。でも運動音痴です。
たとえばキャッチボール。
私が投げる球を怖がり夫はすぐに顔を背けてしまいます。球は虚しく転々、転々。
テニスは硬式ボールが硬くて痛いと、ラケットを握りはするけどハナから逃げ腰。
卓球は玉が小さ過ぎる。目に入りそうで怖いと言います。
サッカーもそう。PK合戦をしていたら、稀に靴が飛んでくるから嫌だと。
痛いよ、怖いよと、球技は全般にダメ。
「なら、走る?」と疑う私。
「おう、走る!」と答える夫「オレはもともとランナーだ」
そんなわけで夫は数年前に東京マラソンを走ったのでした。
会社から帰るとレースに備え毎夜ハードなトレーニングを積む夫。
私は街路樹や部屋のカーテンの陰から密かにそんな夫を見守っておりました。
私の耳の奥に聞こえてくるその旋律は「ロッキー」のテーマ曲だったのです。
そしていよいよレース当日。
優勝しちゃったらどうなるの? 次はオリンピックとか?
一躍脚光を浴び女たちにちやほやされ浮気に走ったりとか?
それがフライデーに載ったりして? やるせないなあ。
そういうのやだなあ。
などと心配している間に、
四時間かけてわが夫はどうにか完走。
ゴールしたときは半べそ状態でした。
完走かぁ…
完走ですかぁ…
でもちょっと素敵でした。
なんかことあるごとに思い出すんです。夫の半べそゴール。
みなさんは? 素敵な夫様の思い出はどんなですか。
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