先日亡き祖母の手紙が出てきました。50年近く昔に私の母に書いたものです。
祖母は、母が私の父とうまくいっていないのを心配していたようで
「父親の悪口は子どもの前では言わないようにね」と注意するくだりがありました。
しかし説教調ではなく全体的に娘(私の母)を案じる愛情あふれた手紙です。
私が三歳の時に亡くなったのでほとんど記憶にないのですが
明治生まれにしては行動的で聡明な女性だったそうです。
現在母81歳。手紙をもらった直後に祖母が急死したこともあって感慨ひとしおです。
「この手紙は捨てられなかった。でもしまいこんでどこにいったかわからなかった」と。
感動的な場面ですが孫(私)の心境は複雑です。
「お父さんの悪口当時から言ってたんだ? しかも実家の親に子供の前では言うなってわざわざ手紙で釘を刺されてたわけね。
でもさー、あなた遺書に等しい祖母の言葉を実践したことありましたかね。
私は父親の愚痴を浴びるようにして育ちましたけど。
この文章を読んだ今でも、『私は子供の前でも夫の悪口を止められなかったな』と反省する気はいっさいないわけね」
私ももう50歳、両親の不仲で胸を痛めた少女時代を蒸し返す気はありません。
横暴だった父も亡くなって久しい。
80越えて明らかに弱ってきた老人に意地悪言いたくもないし
追憶にひたる母親を黙って眺めていましたよ。
でもね、十代から何百回も心の中で呟いてきたセリフ、また呟いかずにはいられなかった。
「お母さんってほんとにおめでたいなー」
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