もう20年近く前のことですが自分では勝手に心霊現象だと思っている体験です。
そのころ私はかなり田舎町の小さな某チェーンの小売店でパートをしていました。
働き始めて1年ぐらい経った初夏のある日、最後は私と店長だけになりいつものように閉店作業を終えて店舗の外へ出ました。
その店は店舗の前に少しスペースがあり、そこと駐車場との境界にさらにスライドフェンスがあって、そこも施錠して駐車場入り口付近に停めた自分の車に乗って帰っていました。施錠は私の役目だったのでフェンスにチェーンを廻して鍵を掛けていましたが、その間に店長は「お疲れさま~」と言って先に自分の車に向かって歩いて行きました。
私は鍵を掛け終わり、駐車場のほうに振り向いて歩き始めました。
と、その時です。
私の左後方、肩上の高さくらいの位置から赤っぽい色のゴムボールのようなものが、ポーーンと飛んできたのです。
私は思わず足を止めそれを凝視しました。大きさはサッカーボールより一回り大きいくらいで今でもハッキリ覚えてるのはその妙にゆっくりとした動きです。普通、ボールが地面でバウンドするとそのたびに放物線が小さくなりすぐに転がるだけになりますよね?でもその球体はとてもゆっくり、大きくポーン、ポーンと跳ねるのです。そしてすぐに考えました、そう、いったい誰が投げたのか?
敷地内に私たち以外の人間がいないことは確認済みです。
私は一瞬振り返りそうになりましたが、もしそこに何かがいて目でもあったりしたらと思うとゾッとしてしまい、振り返ることなく「何も見てないよ~知らないよ~」とつぶやきながら早歩きで車に乗り込み逃げるように帰りました。
次の日も仕事だったのですが、駐車場には赤いボールは落ちていませんでした。
今でも思い出すたびにあれはいったい何だったんだろうと考えてしまいますが、私にはただただ不思議としか言いようがない体験です。
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