あまり涙もろいほうではないのですが、今回ばかりは涙ぐんでしまいました。別に特別な話ではないのですが、良かったら読んでみてください。
家の裏庭には数年前から小鳥の巣箱がかけてあります。今までとんと居住者がいなかったのに今春はどういうわけか小さな小鳥のカップルが住み着きました。今では中に雛がいる様子ですが、驚かせるといけないので双眼鏡で遠くから見守ったりエサを撒いたりしています。
昨日巣箱のほうを見たら小鳥たちの様子がおかしいのです。オスのほうは巣箱の屋根にとまり、翼を広げ、羽毛をふくらませて体をゆっくりと左右にゆすっていました。メスのほうは巣の入り口近くで同じ動作をしていました。
どうしたんだろうとあたりを見回してみたら、巣箱をかけてある木の下に野良猫が来ていて巣箱のほうを窺っていました。きっと巣の中に雛がいることを知っていたんだと思います。
この小鳥というのはスズメほどしかない小さな鳥で色も地味な灰色と白で目立たない小さな鳥なのですが、この時ばかりは懸命に小さな体を少しでも大きくみせようと必死になって猫を威嚇していたのです。
メスのほうは巣の入り口を自分の体でふさいで中にいる雛を守ろうとしていました。巣の入り口は小さくて猫が入ることはできませんが、鳥の知恵ではこうするのが精一杯だったのでしょう。
いつもなら野生の動物のすることに介入はしないのですが、この時ばかりは見ていられなくて庭に出て猫殿には退散してもらいました。猫が去った後も二羽ともそのまま呆然とした様子で長い間動きませんでした。きっと怖かったんだと思います。かなりの時間が経った後、ようやく巣箱の中に戻っていく二羽を見て何だか涙が出ました。
幸いなことに今朝は二羽とも元通り元気なようすで、せっせと雛にエサを運んでいます。読んでくださってありがとうございます。
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