十何年も前、まだ私が小学生だった頃。
家族と父の実家に帰省した帰り、がらんとしたホームで電車を待っていました。
すると、知らないおじさんが話しかけてきて、
折り紙で出来た、小さな金のカエルをくれました。
直径2センチも無い、手のひらサイズのカエルです。
おじさんはニコニコしながら、
「これは幸せのカエルで、財布に入れれば億万長者になり、
腹巻きに入れればどんな腹痛も治るんだ。」
と言いました。
まだ小さかった私は、すっかりその話を信じて、
その日からそのカエルをずーっと財布に入れておくようになりました。
あれから年月が過ぎ、私も今年から社会人になりましたが、
あの時の金のカエルは未だに財布の中に住み着いています。
ものを良く無くす質なのに、このカエルさんだけはなぜかずっといなくならないのです。。
結局あれ以来、大きな災難もなくやってこれたのは、
カエルさんのおかげなのかなあ。とふと思ったり、
辛い時は、カエルさんが何とかしてくれるかな…なんて思ったり。
今思えば、知らないおじさんが突然話しかけてきてものをくれるなんて
物騒とも取れそうな話ですが、
随分前の片田舎での出来事でしたので、それはもうのどかで、
1時間に1本しか来ない電車を待つ間、両親とおじさんと他愛もない話をしたのも良い思い出です。
あのおじさんとは、もうあれっきりです。
どこの誰だったのか、どこで何をしているのか、さっぱりわかりません。
でも、また会えたら、ありがとうなんて言えたらなあ…。
この季節になるとふと思い出す小さいころの思い出話でした。
読んでくださってありがとうございました!
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