私の懇意な家(うち)に今年七つになった女児がいます。
血統正しく、性質温良な上に愛嬌(あいきょう)に富み、誠に品のよい児(こ)です。
父は養子で今は離縁し、母は死んだので祖母の手で愛育されていますが、
その家は二、三年来の不幸続きで、唯今(ただいま)は非常な悲境に陥り、
その児を愛育することも出来ず、今度慈悲深き良家へ遣わしたいとのこと。
もっともここに一つ御願いがあります。
其れは家財整理のため、是非とも百五十円程の金子が要りますので、
その児を御貰い下さると同時に心苦しいことながら右金員を御恵み下さいまして、
御救いを願いたいことであります。
皆様の中には物資の御満足は得られながら天授の子宝無きため
御家庭の寂しい御宅もございましょう。
ご存じ紙上に御紹介を御願い致すのです。もし御用の方は御問合せ下さい。
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こちらは、1919年(大正8年)11月21日に読売新聞に掲載されたお悩みです。
現在ではなかなか考えられないご相談ですが、この件の“結末”はどうなったでしょう? 小町の皆さま、次のA~Eの中から一つを選んでご回答ください。
A;「かわいい子どもを金銭と引き換えに譲ろうとは何事!」と回答者に一喝された
B;譲り渡しが実現した
C;「相談はウソでした」と再度手紙が届いた
D;「やはり譲り渡したくない」と相談を取り消してきた
E;「何かの足しに」と多額の寄付が集まった
※2014年、読売新聞「くらし家庭」面の人気コーナー「人生案内」が100周年を迎えました。
それを機に、“えりすぐり”の相談をまとめた本「きょうも誰かが悩んでる 『人生案内』100年分」(中央公論新社、税抜き1000円)が出版されました。
時代を感じさせる珍相談、名回答が盛りだくさんです。ぜひご覧ください!
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