10年前、茶道の先生が亡くなりました。
先生のお道具にとても惹かれる茶入があり、お稽古で良く使わせていただきました。
先生が辞めるとき、譲っていただけると、笑いながら先生と話していました。
先生が亡くなったとき、親戚の方が形見分けをしてくださいました。
私は、せめてその茶入がいただけたらとお願いしましたが、一番の姉弟子さんから「歳の順です。下品です」と叱られました。
私が欲しかった茶入のほか、他のお弟子さんが気に入っていた道具も姉弟子さんが預かることになりました。
そして先月、姉弟子さんが亡くなりました。またひとり、慕う方が亡くなりさみしいと感じていました。
今日、仕事から帰る途中、ふとその茶入の事を思い出しました。下品と怒られるかもしれないけど、今度こそ先生の茶入をいただける機会があるかもしれない、と思いました。
帰宅後、同じ先生に習っていた母から連絡がありました。
亡くなった姉弟子さんの家族に呼ばれて形見分けをしてもらったが、姉弟子さんが預かっていた、亡くなった先生のお道具は何もなかったよ。
親戚の人がもらわれたと。
今日は先生の命日。
茶入の事を思い出したのは、先生から綺麗な心で生きなさいというメッセージのようです。
先生の茶入は遠くへ旅立ってしまいましたが、今夜は先生と茶入の思い出にゆっくり浸ろうと思います。
失礼しました。
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