30代です。
まだ小学校にあがる前だったと思います。
弟とふたりで熱を出して保育園はお休み、家でぼんやり過ごしていました。
同居の祖父が、私たちが退屈だろうとビデオを借りてきてくれました。
それは古い映画でした。
認知症の症状があると思われて病院に連れて行かれそうなおじいちゃんと孫が、車で家出します。
途中で、妖精のような不思議な生き物と出会い、一緒に旅をします。
その妖精を狙う悪者(サーカス団か何かだったような…)が一行を追ってきます。
鮮明に覚えているのは、山道を車で疾走するおじいちゃんたち一行、猛追する悪者たち。悪者の車のタイヤが外れます。慌てた悪者が「タイヤだ!追ってくるぞ!」と叫ぶ、というシーンです。
そのシーンだけは、はっきりと頭の中で再生することができます。
夢中になって見た記憶があるのですが、ストーリーもタイトルもまったく思い出せません。
不思議なことに、弟も上のシーンしか記憶にないそうです。
私の記憶では、おじいちゃんは認知症だから病院に入れよう、という両親の電話を孫が違う受話器からこっそり聞いている(黒電話でした)シーンもありました。
数年前に、祖父を見送りました。95歳、老衰でした。優しい祖父でした。
祖父との暮らしを振り返ると、必ずこの映画のことを思い出します。
もう一度見たくて探してはみたのですが、手がかりが少ないせいか一向に見つかりません。
この映画を見ていたあの日の情景も含めて、幻のような気にまでなります。
どなたか、この映画をご存じないでしょうか。
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