明日、十年目の父の忌が来ます。胃癌で最後の自宅療養をしていた父に仕事の合間帰省していました。前日が春嵐で、その日まで、年休を取って帰省していた私は、春嵐で電車が止まるというテレビのニュースを目にして、父が、「早く帰ったほうがいいよ」と一言言いました。慌てて午前中、北関東の家に帰宅したのでした。おかげで嵐に巻き込まれず、無事に家に帰れました。
この言葉が、父との最後の会話でした。昼から春嵐が来て、南関東と北関東をつなぐ列車が止まりました。
翌日は、穏やかな春の日で、いつになく父は、具合が悪かったそうです。私が帰宅して、勤務して帰宅したその晩に、父は、あの世へと旅立ちました。
暦の上では、清明という日だったと思います。
慌てて帰省しましたが、桜の花を見ても、涙があふれ、花冷えの晩を父の骸を守りながら、実家の晩を過ごしたのを覚えています。
あれから十年、実家で一人暮らす兄を見守りながら、北関東で、主人と娘と特養にいる姑を守りながら、暮らしています。仕事もあの頃続けていた仕事が今も続いています。
今年は、父の忌は北関東でわたしは過ごします。桜雨の中、静かに父を偲ぶと思います。
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