私は今で言うヤングケアラーでした。ただし昭和の子どもはみんな似たり寄ったりで、親は理屈の通らないことで怒鳴ったり暴力を振るったり、年齢にそぐわない家事をさせたりしていました。学校から帰れば、自営業の家の子は店番をするのが当たり前だったし、小さい妹や弟のいる子は子守をするのが当たり前でした。
子どもの方もそれを当たり前だと思っていたし、別に辛いとも感じていませんでした。
高度経済成長時代の親は収入を得ることに必死だったし、それこそが家族の為になると親達は信じていたからです。そんな環境で育った子ども達は、我慢強く、自己主張の下手な大人になりました。
でも、心の中に「誰かに甘えたい」「出来ないと言いたい」という気持ちを無意識のうちに押し殺してきた世代でもあると思います。「手伝って下さい。」「助けて下さい。」の一言が言えないばかりに、無理を重ねてしまい、その反動で周囲の無理解を恨んだりする大人が少なくありませんでした。
そういう嫌なオバサンとして長年生きてきたのですが、子育てを終え、親達を見送り、仕事も定役職年を迎えた最近では、どういう訳か大分人間が穏やかになってきました。
職場で手助けを受けることにも、あまり抵抗がなくなりました。それどころか自分の方から依頼することも出来るようになりました。
電車の中で席を譲られた時も、素直に感謝して譲ってもらうことが出来るようになりました。あらゆる事に「察してちゃん」ではなくなったのかもしれません。助けが欲しい時は、素直にHELPを出せるようになりました。それなりの言い方とタイミングを間違えなければ、世間様は思いの外、親切なのだとこの歳になって知りました。
この歳になって、随分、楽に生きられるようになりました。
トピ内ID:e8fadea9574779a6