都内のオフィスで忙しく働く30代です。
ふとした拍子に、小学生の頃に飼っていた黒猫のことを思い出します。
ずっと抱えている後悔に区切りをつけたいです。
あの子は、母が拾ってきた捨て猫でした。「クロ」とします。
真っ黒の毛並みで、人懐っこい子でした。家族の誰にでも、見知らぬ近所の人にでさえ、初対面からゴロゴロと喉を鳴らしてすり寄っていく愛らしい性格でした。
ただ、父だけはクロを嫌っていました。父の猫嫌いの理由は、子どもの頃に飼っていた猫が布団の中にカエルをプレゼントしたトラウマからです。父はクロに触れたくないようでした。
ある日、クロが急にぐったりとし、病院で内臓の病気と診断されました。
手術が必要でしたが、費用は五万円以上です。私たち家族にとっては大きな出費でした。
父は「金をかける必要はない。やぶ医者だから。時間が経てば治るかも」と反対しました。
何日も過ぎて、母は泣いて父を説得し「私の貯金から出すから」と覚悟を決めました。
私もお小遣いを全部、母に寄付しました。父は一万円を出してくれた記憶があります。
クロは病院へ通うようになりました。手術は成功したものの、術後すぐに容体が急変し、そのまま帰らぬ猫となってしまいました。
思うのです。あの時、もし父の反対を押し切ってでも、私たちが迷うことなく手術に踏み切れていれば、クロは助かったのではないか。
当時はペット保険すら知りませんでした。そんな未来があれば、費用の心配なく手を打てたかもしれないのに。この「もしも」の思考が、30歳になった今でも心に残っています。
時間が経てば薄れると思っていた後悔が、どんどん重くなっている気がします。
同じように、ペットの医療費について後悔を抱えている方はいらっしゃいますか?
私はどう罪悪感にふんぎりをつければいいのでしょうか。
トピ内ID:d211b8a2208e8173