遅ればせではありますが、ショパンのバラード全曲を
エフゲニー・ザラフィアンツのピアノで聴きました。
「深い叙情性と陰影感」という批評を見て、
「ひょっとしたら、ツィマーマンの演奏よりもスゴイかも・・・」と、
ワクワクしながらCDを聴いたのですが、残念ながら、ちょっと期待しすぎたようです。
何よりも先ず、この人の弾き方は非常に個性的です。
左手の出だしより、やや遅れて右手がメロディを奏でるのは、演奏効果を狙ったものなのか、
それとも単なるクセなのかは、よく分かりません。
それと、ダイナミック・レンジの幅がとてつもなく広くて、pなのにppp、f なのにfffで
弾いているような感じでした。
もしも、平面的な音楽と立体的な音楽というのがあるとすれば、この人の演奏は、
極めて立体的です。
第4番では、左手が、今まで聴いたこともないようなメロディを奏でたりして、
まるで全然違う曲を聴いているような気持ちにさせられる個所もありました。
何度も聴いてきたショパンのバラードですが、ザラフィアンツの演奏は、
最後まで飽きることなく聴くことができます。
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