小学4年の頃(もう30年ほど前)のことです。
私の自宅は、住宅街から徒歩で30分ほどの山の中でした。
住宅街が途切れると一気に山で、木が生い茂り、道路は昼でも薄暗いのです。
そして自宅ではワラビがたくさん採れます。
父がワラビが増えやすいように土地をほどよくきれいにしていました。
そんな学校からの帰宅途中のことです。
住宅街からすぐのところで2人のおばさまに会いました。
おばさまたちは私に「この辺でワラビとれるところある?」と聞いてきました。
そのあたりはタダの茂みなのでワラビは生えていません。
私は「あっちの私の家の近くなら生えているよ」と言いました。
「あら、教えてくれるの?」というおばさまたちと自宅に向かいました。
歩けば歩くほど山の中です。
20分ほど歩いた時「おじょうちゃん、まだかかる?」と聞かれました。
「うん、もうちょっとだよ」と私が指さす方向はただただひたすら杉が生い茂る山。
(車がギリギリすれ違える程度の舗装された道路はあるのですが)
すると何やら相談するおばさまたち。
「おばちゃんたち、疲れちゃったから帰るね」と言って来た方向を戻っていきました。
もうちょっとで着くのにとがっかりして一人で家に帰りました。
おばちゃんたちがたくさんのワラビをみて喜ぶ顔が見たかったのに。
自慢したかったのに。
ちょっとしょんぼりな思い出です。
(無防備な自分にビックリな思い出でもありますが)
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