この春、縁あって古い一戸建てを購入して引っ越してきました。
荷物の片付けがひと段落ついたところで、前オーナーが退去して以来ずっと放置されたままだった庭をどうにかせねばと、重い腰を上げて草むしりをしました。
40Lのゴミ袋実に10杯分!もの雑草を引っこ抜いたところ、ようやく姿を現した庭の一角に、不思議な植物が生えているのを発見しました。
全長30cmくらいのその植物は、見た目まんま長ネギなのですが、ネギ坊主の代わりにイソギンチャク状のいびつな緑色の冠を頂いています。
「庭を片付けたら変なネギが出てきたよ」
今年喜寿を迎える母に見せたところ「これは「二階建てネギ」だ」と言います。
母が子供の頃、近所のお宅で育てていたそうで、「てっぺんの冠を地面に置いておくと勝手に増えるんだよ」と言います。
半信半疑で冠をいくつかむしり地面に置いてみたところ、母の言う通り、数日であっという間に根を張って、この夏の異常気象にも負けずぐんぐん成長してゆきました。
「世の中には不思議な植物もあるものだな」と思い、改めてネットで検索してみたところ、一般には「ヤグラネギ(櫓葱)」の名前で知られているのですね。
「二階ネギ」「灯台ネギ」「軽業ネギ」等の通称がいくつもあり、歪な冠は正式には珠芽と呼ぶ。
中国西部からシベリアにかけて分布している多年草との事なので、北海道出身で同じ町には樺太からの引揚げ者も住んでいたという母が見たのは、もしかしたら大陸で育てていたものを誰かが持ち帰り、今で言うところのキッチンハーブとして人づてに広がっていったものだったのかも…。
我が家の前オーナーも戦前生まれの老夫婦だったとの事なので、もしかすると若い時分からずっと育ててらっしゃったのかもしれません。
HN通り香味野菜大好きなので、今後も大切に育て続けてゆきたいと思います。
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