しきたりと言う程ではないですが、
生家では正月のお餅を元旦には食べず一月二日から食べ初めます。
先祖を偲んで元旦はお餅を食べ無いの、飢饉があったからと本家で教わったよ…と母。
たまに遊びに行く本家は父の生家で、横にはさらさらと堰が流れ葦の葉がゆれ、夏にはヒグラシが鳴いていました。
河岸段丘を幾重も降りた穀倉地帯で、優しい従姉妹達に遊んでもらえる旧家。
一帯は一面みどりでした。
おもちは ふつかから ふーん
子供だった私は、お餅は一月二日からの本当の意味は良く解っていませんでした。
それからウン十年。
親戚の法事で叔父と隣になり、先祖のルーツを聴きました。
いつの時代か分からない昔、大水が出て引き家をし、舟でここへ来たことを。
祖父から母に伝えられた、神社にいわれがあることや、
離れた地域のお祭りに皆で行ったという昔の話など、総合して縁があるらしい場所をグーグルマップで見ていたある日
偶然見つけました!
そこを車で訪ねると、山を背に一面の畑とまばらな民家。
道沿いに神社の鳥居と小さな祠。
苗字が鳥居にある!
大きな礎石の上にしては小さな鳥居。
お詣りをし、また車で山の斜面の林を抜け登りきった広い場所へ出た途端、船着き場跡の牌がありました。
なぜ水面から数十メートルの高さに船着き場が?
舟のもやいを繋いでいた様な岩や大桜も茂り…。
すぐには信じられない標高のミスマッチに辺りを見回しました。
土地が激流に削られ段丘になったのかな?
谷も深くなった?
水は大切で怖いもの。
ルーツを訪ねた時間旅行の感想です。
暴れる河に土地を脅かされ、水の無い森を拓き堰を造り、水と共に生きてきた、飢饉もあった、と、先祖の足跡を感じられました。
今は見えなくなっていても、確かにあったと気付いたこと。
貴方にもありませんか。
貴方の家の言い伝え。
よかったら教えて頂けますか。
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